TKG(卵かけごはん)はハゲになるというウワサ
日本人なら大抵の人が好きであろう「卵かけごはん」。「TKG」の愛称で親しまれており、最近では「たまごかけごはん専門店」なるお店も出現しています。
実は、その卵かけごはんに「ハゲる」というウワサがあります。ウワサの真偽について、今回調べてみました。
卵かけごはんではなく、生卵の「卵白」が原因
結論から言うと、たまごかけごはんの食べ過ぎはハゲにつながることがわかりました その原因は「卵白」にあります。
卵黄には「ビオチン」という、抜け毛や白髪を防止したり、美肌効果や髪の毛の素などをつくる、きわめて万能な栄養素が含まれています。 このビオチンを破壊することになる物質が、卵白に含まれる「アビシン」です。
せっかく生卵を食べてビオチンを摂取しても、アビシンがビオチンと結びつき、酸や熱に強い物質へ変わります。すると、胃や腸では結合したアビシンとビオチンが吸収されなくなり、やがて体外に排出されてしまいます。
また、アビシンは非常にビオチンと結合しやすく、体内にあるビオチンとまで結合してしまい薄毛の原因になる、ということが「卵かけごはんを食べるとハゲる」という噂の真相のようです。
どうすれば卵黄の栄養素を摂取することができるのか
卵白と卵黄が混ざることで、卵黄が持つ栄養素が吸収できなくなることが分かりました。 それでは一体どうすれば、卵黄の栄養素を体内で摂取することができるのでしょうか。
黄身だけの卵かけごはん
黄身だけを抽出して卵かけごはんを食べる、という方もいらっしゃるようです。 おつまみとして食べることが多い、「卵の黄身の醬油漬け」 これをたまごかけごはん代わりにトッピングすると、ご飯との相性がバッチリだそうです。
また、洋風卵かけごはんとして、黄身を半熟にまで熱し、ケチャップ、チーズ、塩コショウで頂く「洋風卵かけごはん」なるレシピや、ごま油で漬け、韓国のりをまぶすなど、様々な食べられ方をしているそうです。
卵を熱する
生の状態で卵黄と卵白を混ぜると、アビシンとビオチンの結合により栄養素が摂取できなくなる、との事でしたが、熱して「目玉焼き」にしてしまえば、卵黄と卵白を別にしたまま固め、摂取することができます。
卵かけごはんではなくなってしまいますが、薄毛を気にしている方は毎朝の卵かけごはんを目玉焼きに変更する、という手段をとるといいかもしれません。
食べ過ぎなければ大丈夫
「薄毛の可能性があるとしても、卵かけごはんをあきらめたくない」 そんな方でもご安心ください。卵かけごはんは確かに薄毛の原因となるアビシン摂取の原因になりますが、「一日に何食も食べる」「毎日続けて食べる」をしなければ、急に薄毛が進行する、ということはなさそうです。
卵かけごはんが大好きな方は、毎日続けて摂取するのではなく、1日、2日間をおいて卵かけごはんを楽しむようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。専門店ができるほど、卵かけごはんブームはまだまだ続きそうです。薄毛だけど卵かけごはんが大好きだ、という方は週に何回まで、と制限を設けた方がよさそうですね。