生まれつき白い髪「アルビノ」をご存知ですか?

こんにちは!

すっかり街路樹も色づき、街ではハロウィンの演出も見られ、すっかり「秋真っ只中」という感じですね。皆さん、風邪にはお気を付けください!

 

さて、皆さんは「アルビノ」をご存知ですか?

本日は、生まれつき肌や体毛が白い「アルビノ」についてご紹介致します。

アルビノとは

アルビノとは、生まれつき体内の「メラニン」が欠乏することにより、体毛や皮膚の色が白く、目は毛細血管が透過することにより赤みがかかる特徴があります。

アルビノは人間だけではなく、ウサギやネズミ、ライオンやヘビなど、様々な生き物に発現します。

アルビノは突然変異で発現する

アルビノは、「アルビノ」という種族がいるわけではなく、劣性遺伝や突然変異などによって生まれるものです。そのため、人間なら人種、動物なら種族を問わずアルビノの症状が発現します。

ヒトのアルビノ

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こちらの記事で紹介されているアルビノの女性は、ロシアの「ナスチャ・クマロヴァ」さんです。人間のアルビノは、目は赤くならないものの、肌や髪の色は透き通るように白く、美しいですね。

 

前述したように、人間の髪や皮膚は「メラニン」という物質により色づけられるため、肌や皮膚が白くなるのです。 一見アルビノの方は美しい印象だけを抱きがちですが、アルビノは美しいだけではありません。

人間のアルビノは、「先天性白皮症」と呼ばれ、個人差はありますが、様々な悩みを抱えることになります。

紫外線への耐性が極めて低い

アルビノの方は、体を紫外線などから守るメラニンが極めて少なく、または保持していないため、日焼けによる肌の炎症や、皮膚がんのリスクなどが極めて高くなります。

そのため、外出の際は厳重な紫外線対策を行わなくてはなりません。

視覚に様々な影響が与えられる

アルビノの方は視覚に様々な障害があらわれることが多いと言われています。

例えば、眼球の色素が欠乏することで、眼球内で様々な光が屈折することによる弱視(乱視、近視、遠視など)。 また、アルビノの方の多くは眼球振盪を伴い、視界が左右に、細かく揺れることにより、垂直方向が見づらいなどの症状が発生しています。

更に、必要以上の光が虹彩に入り込むため、アルビノの方は光を嫌い、暗がりを好む傾向にあります。

アルビノの方は差別や迫害に悩まされている

アルビノの方は、人種問わず髪や肌の色が白くなるため、古くから迷信が付きまとい、呪術の道具とされていました。

例えば、タンザニアでは呪術としてアルビノの方の身体の一部が煮沸されたり、アルビノの女性と性交を行えばエイズは治るなど、アルビノの方の被害は深刻です。

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こちらのニュースは2017年6月、つい最近のアフリカのモザンビークのニュースです。現地ではハゲ頭=裕福という迷信からなる殺人でした。

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2017年9月のニュース。またもモザンビークでのアルビノ襲撃に関するニュースです。

モザンビークでは、はげ頭だけではなくアルビノの方の襲撃も相次いでおり、やはり今でも迷信や呪術が深く根付いているものだと考えられます…。

まとめ

アルビノの方は、生まれつき白髪という訳ではなく、髪の毛を作るメラニンが欠乏していることによって発症する症状なのです。もし街中で透き通るような白い髪や肌を持つ方を見かけても、決して差別をしてはいけません。

 

そして、更にアルビノの方への理解が深まり、一日でも早く差別がなくなることを祈るばかりです。