『ハゲ』の語源や方言ってどんなもの?

こんにちは!

私は普段、当たり前に『ハゲ』という言葉を使ってましたが、『ハゲ』の語源や由来、各地方の方言をご存知の方ってどれくらいいるのでしょうか?

 

今回は『ハゲ』の語源や由来、各地方の方言を調べてみました!

『ハゲ』の語源と意味

辞書によると『ハゲ』とは、動詞「剥ぐ(はぐ)」の名詞形、と書かれています。「剥ぐ」は、「皮を剥ぐ」など、料理用語でたまに使う機会もあるかと思います。

 

また、辞書に載っている『ハゲ』の意味は、「髪の毛が抜け落ちた状態、または人」を指す、とあります。

『ハゲ』は江戸時代には使われていたよう

『ハゲ』という言葉がいつから使われているのかは、はっきりとわかっていないそうです。 参考のひとつになる物で、「浮世物語」という、江戸時代に書かれた仮名草子(近世文学における、物語や散文作品を指す)があります。

 

「浮世物語」には「さのみにははげをしかり給ふな はげをしからぬ本歌の侍(はべ)るぞかし」という一文があります。意味としては「あまり、ハゲのことを叱るな」という感じでしょうか(古典は詳しくないのでご容赦を…)

 

「浮世物語」で『ハゲ』について書かれていることから、江戸時代には『ハゲ』という言葉が使われていたようです。江戸時代から使われているのだと考えると、『ハゲ』も歴史ある言葉なんだなぁ、と思えてきました。

各地方の『ハゲ』の方言

各地方の方言によって『ハゲ』の表現も様々あるようです。面白いなと思ったものをまとめてみました。

関西・近畿では「はげちゃびん」

関西や近畿の地域では、『ハゲ』のことを「はげちゃびん」と呼ぶそうです。元々、西日本では「やかん」のことを「ちゃびん(茶瓶)」といっており、茶瓶の「丸くて、つるつる」した形から『ハゲ』に繋がったようです。

石川県・富山県では「ずべた」

石川県や富山県では『ハゲ』のことを「ずべた」と呼ぶそうです。「ずべた」の、「ずべ」が頭を意味し、「た」がつくと「はげ頭」という意味になります。

新潟県では「あめ頭」

新潟県では『ハゲ』のことを「あめ頭」と呼ぶそうです。場所によっては「あめ」とだけ呼ぶこともあるらしいです。「あめ頭」の「あめ」は「飴」からきており、お菓子と結びつけると『ハゲ』も可愛らしく思えるかもしれませんね。

中国・北九州・紀南では「きんかん頭」

中国、北九州、紀南といった広い範囲で、『ハゲ』のことを「きんかん頭」と呼ぶことがあるそうです。「きんかん」は、柑橘類の「金柑」のことで、金柑の丸い形や、金柑表面の光り輝くイメージから繋がってできた言葉だそうです。

沖縄県では「はぎちぶる」

沖縄県の一部地域では、『ハゲ』のことを「はぎちぶる」と呼ぶそうです。「はぎちぶる」の「はぎ」はハゲを指し、「ちぶる」は頭を指すそうです。

『ハゲ』の言葉を深く知るのは面白いかも

『ハゲ』という言葉は、時には悪口に使われたりしますので、『ハゲ』という言葉にネガティブなイメージを強く持っている方もいるかもしれません。

 

しかし、ネガティブなイメージよりも、「ハゲって言葉にも歴史や呼び名が色々あるんだな。面白い!」といったポジティブな気持ちを持った方が、育毛・発毛活動や、薄毛対策を続けていく上で励みになるかと思います!

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