春の終わりに夜空に輝く「かみのけ座」とは

こんにちは!

春から夏に向けて季節がどんどん移行していますね。今の時期の夜空に「かみのけ座」という星座が輝いていることをご存知でしょうか。かみのけ座についてご紹介いたします。

 

星座

星座の名前といえば、理科の授業で習うオリオン座やカシオペア座が思い浮かぶかと思います。 星座は、夜空に輝く星たちの配置の特徴から連想し、さまざまな名前で星座が定められています。

古来、世界中のいろいろな地域で文化や時代によって星座の名前がつけられており、さそり座は日本では「魚釣り座」とも呼ばれてもいます。

 

さて、数多ある星座の中で春の時期に一番輝く星座のひとつに、「かみのけ座」という素敵な名前の星座があることをご存知でしょうか。

かみのけ座

かみのけ座とは、髪の毛のこととなると、ちょこちょこ情報をあつめている私ですが、存在を知りませんでした。

 

かみのけ座は、北斗七星、しし座とおとめ座うしかい座にかこまれたところに位置していいます。

日本で観測できる時期としては、2~9月のおよそ8ヶ月になりますが、見頃の季節である20時成虫は今の時期、5月下旬になります。 まさに、今が見頃ですね。

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おとめ座のスピカ、うしかい座のアークトゥールス、しし座のデネボラの3星座で作る「春の大三角」から、北斗七星の方に目線をずらしていくと、間に小さな星星が固まっている場所があり、そこが「かみのけ座」がある場所になります。

 

かみのけ座は4等星のあつまりでできており、周りが1等星の星々に囲まれているので、少し探すのに苦労するかもしれませんが、逆に1等星に囲まれているため目印がたくさんあるので、意外に簡単に探すことができるかもしれません。

かみのけ座にまつわる神話

なぜ、「かみのけ座」はこのような名前の星座になったのというと、ある神話が残っています。

かみのけ座には、別名「ベレニケの髪の毛」ともいい、紀元前に実在した王妃古代エジプトのプレストマイオス朝の王プトレマイオス3世と妻の王妃であるベレニケ2世が由来となっています。

 

プトレマイオス3世が戦争に赴くことになった時、妻ベレニケは夫が戦争から無事に帰ってくるのであれば、遠い異国でも美しいと有名である自分の髪の毛を女神アプロディーテーに捧げると誓いました。

その後、プトレマイオス3世は無事に帰還を果たし、王妃は約束通り髪を切り女神の神殿に捧げたところ、翌朝には髪の毛が消えてしまったのです。

髪の毛が消えたことに驚いた二人が、天文学者に事の次第をたずねると、その時期に現れた新星の群れを指で指し、王妃の髪の毛は美しさのあまり星座にされた、という説明をしたそうです。

それから二人は愛の証ともいえる「かみのけ座」を夜ごと眺めるようになったとか。なんともロマンチックな話ですね。

まとめ

夜空に飾られるほどの美しい髪とは、どんなものだったのでしょう。 自分の髪の毛も人に二度見されるように、夜空の「かみのけ座」と探しだし祈り、日々磨き上げていこうと思います。