「ハゲ」発言は名誉棄損にあたるのか?

「ハゲ」という言葉、薄毛の民からは最も恐れられ、心にグサリと刺さる単語です。

私も薄毛になる前は、冗談で「ハゲ!」なんていうこともありました。

しかし薄毛となった今では、ネットで自虐として自分の事を「papahage」と名乗っているものの、他人には絶対ハゲなんて言いません。

むしろ「ハゲ」という言葉を作った人を忌み、ハゲの語源まで調べたほどです。

 

そんな中で、ハゲている人に対して「ハゲ!」と罵倒することは「名誉毀損に当たるのではないか?」と思い、調べてみました。

「ハゲ」発言は名誉毀損になるのか?

自分が気にしている「ハゲ」を指摘ならまだしも、大勢の前で言われるのは非常に心が痛むものです。もしそんな事態に直面したら、大勢の前で「ハゲ」と言われるのは名誉毀損になるのでしょうか。

名誉毀損にはなりにくい

名誉毀損は、3つの構成要素から成り立ちます。

公然と

不特定多数の人間の前で、ということです。

事実を摘示

この場合、本当のことでも嘘でも構わないそうです。 例えば、「この人ハゲてます!」これだけで事実を摘示したことになります。

名誉を棄損したか

ここが一番ネックになります。本当にハゲているのならば「この人ハゲてます!」と言われても、周りの人は「まぁ事実だし…」と、罵られた人の社会的地位は下がることは少なく、名誉毀損には問われません。

逆に、本当はハゲていなくても、それが会社での降格やクビなど、社会的地位の低下につながることがなければ、名誉毀損の罪にに問われることは少ないと考えられます。

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侮辱罪に値する

名誉棄損には値しないものの大勢の人の前で「ハゲ」と貶めると、「侮辱罪」に値するようです。

大勢の人の前で「ハゲ」と罵しられた人の社会的評価が下がり、本当にハゲている・ハゲていないの関係なしに、罪に問われます。しかし、侮辱罪は親告罪であり、被害者が告訴しなければ罪に問われることはありません。

韓国では「ハゲ」発言で拘束された例も

2007年、韓国で、警察官に「ハゲ!」と暴言を吐いた男性が侮辱罪で拘束されました。

酔っていた容疑者は、髪の薄い警察官に対し、「ハゲの○○!」などの暴言を吐き、警察官は侮辱罪で告訴し、容疑者は拘束されたそうです。

これは同じ薄毛仲間として容疑者を許せませんね。好きでハゲたわけじゃない!声を大きく叫びたいです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「ハゲ」発言で名誉毀損に問うことは難しいものの、侮辱罪には当たる様です。 しかし、「この人にハゲって言われました!」と告訴するのも、本当にハゲている場合はとても恥ずかしいですね。

どうにかこうにかハゲへのイメージがアップし、「ハゲ」という言葉が罵倒から賞賛の言葉に変わる日を心の底から待ち望みます。

 

…それに、本音を言いますと、裁判などで多額のお金を使うならば、そのお金でAGAクリニックに通院したいという気持ちの方が大きいです。

この記事をもしフサフサの方が読んでいたら、他人に「ハゲ」というのは控えましょう。