髪が生えそうな駅と抜けている駅
「増毛駅」皆さん、聞いたことはありますか?
2016年12月4日、北海道JR留萌線の増毛駅が廃線になりました。
鉄道ファンや海の幸を求めたグルメ観光客のほかに、ひそかに薄毛の観光客からも人気のある、いわば「聖地」スポットでした。
今回はそんな、髪の毛に関する名所、薄毛の聖地を紹介します。
髪が生えそうな駅
実は、全国にぽつぽつと髪の毛が生えそうな駅があります。
もしかしたら貴方の県にも髪の毛の聖地が存在するかもしれません。
増毛(ましけ)駅
こちらは前述した、今は廃線になっている駅です。高倉健さんが主演した映画、「駅 STATION」のロケ地だったこともあり、ご存知の方は多いかもしれません。
廃線となってしまいましたが、増毛駅が存在した増毛町は、小樽から稚内へのドライブがてら立ち寄れる距離にありますので、是非観光してみてください。
日本最北の酒造があり、酒造ラーメンやお酒の試飲から販売もしています。
海岸線の近くにあるので、カレイ、サケ、タラ、甘えび、ウニ…など、魚介類や地元で有名な増毛ラーメンなど、美味しいグルメが充実しているので、近くを観光予定の方は、ぜひ足を運んでみてください。
髪毛黒生(かみのけくろはえ)駅
千葉県の銚子電鉄にあるこの駅、実は元の名前は「笠上黒生(かさがみくろはえ)駅」といいます。 この駅の命名権を取得したヘアケア商品を販売する「メソケアプラス」が2015年12月より1年間だけの愛称として命名したものです。
しかし、「黒髪祈願」「発毛祈願」として、一部の髪に悩んでいる人たちが訪れ、好評を博していました。その為、「髪毛黒生駅」の名前の存続が決定し、2017年の1月、1カ月の期間限定で「黒髪祈願」「発毛祈願」バージョンの、初詣ならぬ「発毛で」仕様の駅名看板が設置されました。素敵な遊び心が満載です。
布佐(ふさ)駅
こちらも同じく、千葉県に存在する「布佐駅」
名前からして髪が生えそうな駅ですが、平安時代の地名・「布佐郷」に由来しており、大変歴史が深い名前です。
福生(ふっさ)駅
福生駅の名前は正確ではなく、アイヌ語が由来しているという説や麻の古語ではないかという説など、諸説あります。
黒髪町(くろかみまち)駅
一見黒髪の美しい女性が浮かんでしまうこの駅は、熊本県熊本市に存在する駅です。うっとりしてしまう名前とは裏腹に、その由来は昔、合戦に敗れた人たちの死体が川に流れつき、ほどけたちょんまげで川が黒く見えたことから由来します。思わずぞっとしてしまいます。
既に髪が抜けてる駅
生える髪あれば抜ける髪あり。今度はすでに髪が抜けてしまっている駅を紹介します。
上桂(かみかつら)駅
京都府に存在する阪急山嵐線のこの駅。もしカツラの人が最寄駅だとドキドキしてしまう駅です。「かつら」なので、地元の人たちからは「ヅラ駅」と呼ばれているそうです。
臼井(うすい)駅
今度は薄毛の人がドキドキしてしまう、千葉県の京成電鉄本線の駅です。
同じ千葉県に存在する、髪毛黒生駅や布佐駅とはうってかわって抜けてしまっています。そんな臼井駅ですが、この地域には歴史があり、臼井城なども存在する、薄毛の人には一周回って楽しい街かもしれません。
半家(はげ)駅
最後はストレートに特定の人の心に刺さる、高知県の半家駅です。ここは面白い駅名としてだけではなく、難読駅名としても有名です。
面白い駅名ですが、昔平家の落人となった人の集落で、源氏の討伐から逃れるために「平家」から「半毛」に変形(平という文字の、一番上の横棒を下に動かすと、半という文字になります)させたことが由来になっています。
余談ですが、高知県には他にも、「御免(ごめん)駅」や「小歩危(こぼけ)駅」「大歩危(おおぼけ)駅」など面白い駅名がたくさんあります。
髪に関する駅は案外たくさんあります。もしお住まいの地域の名前があれば遊びに行ってみてください。もしかしたらご利益があるかもしれません。
…その駅が髪が生えそうな駅名であることを祈ります。