中国の世界一長い髪をもつ民族

ショートカット好きの男性もいらっしゃるかもしれませんが、私を含めロングヘアー好きな男性が多いのではないでしょうか。

しかし、私の思う「ロングヘアー」は長くても腰までだったのですが、世界のロングヘアーは腰なんてもんじゃありませんでした!

 

今回は世界一髪の長い民族についてご紹介致します。

世界一髪の長い「ヤオ族」

中国の山岳地帯にある桂林龍勝県に住むヤオ族は、世界一髪の長い民族といわれています。正確に言うと、ヤオ族の一部の紅瑶族という民族が住んでいる村の女性が、超ロングヘアーなのです。

村の伝統

紅瑶族は、古くから18歳になるまで女性は髪を切らない伝統がありました。そしてその村での成人年齢18歳を迎えると、初めて髪を切って髪を大切に保存します。

更にヘアスタイルにも決まりがあり、未婚・既婚によってヘアスタイルが変わる他、出産して子供をもつ女性は18歳の時に切って保管していた髪を、今生えている髪と共に巻き上げるのだそうです。

  • 10歳…髪を二本にわけ、長い辮髪を結って頭の後ろの方へ垂らします。
  • 18歳…髪を初めて切ります
  • 20歳…額の上に髪の結びを付けます

そして、既婚や子持ちになると髪にくしや銀のかんざしをさして見分けをつけます。 現在、紅瑶族の住む村は400人ほどが暮らしており、そのうち180人ほどが女性だそうです。

紅瑶族の女性の髪は平均して1.7m、最も長い方で2.1mほどの髪をもつそうです。地面までの長い髪は、さながらラプンツェルを彷彿とさせます。

髪は重くないのか?

髪は重さに変換すると、一年におよそ100gほど成長します。髪は軽いものではないのです。そのため、18歳まで切ることがないなら、紅瑶族の女性は18*1,000でおよそ2キロの髪を支えながら暮らしていることになります。

肩こりが酷そうですが、幼い頃からの慣れで感じないのでしょうか…?

近年の女性は髪を伸ばさなくなってしまった

近年、「お手入れがめんどくさいから」という理由で、髪を伸ばさない紅瑶族の女性も増えてきているようです。文化が失われそう…ともったいない気もしますが、実際お手入れも大変そうですし、彼女たちのことを至極当然のようにも思えます。

文化は強制するものではありませんしね^^!

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ヘアケアの大変さがわかります…

美髪の秘訣は米のとぎ汁と雑穀

紅瑶族の女性は美しい髪をたもつため、米のとぎ汁で洗髪を行い、山の風でしっかり髪を乾かします。また、幼い頃から栄養満点の雑穀などを食べてそだつため、つやつやの美しい髪を保つことができるのですね。

中国でも髪は女性の命

紅瑶族の女性たちには、自分の髪の毛に対して「手抜きはしてはいけない」という強い気持ちがあるそうです。彼女たちにとって髪は神聖なものであり、髪の毛には紅瑶族の女性の魂が宿るといわれています。

日本でも、様々なヘアケア用品が販売されており、日々女性は髪の毛を大切にし、ヘアケアにいそしんでいます。 「髪は女性の命」とうまくいったものですが、髪の毛の神聖さはどの国でも変わらないようです。