歌舞伎の生い立ちと紅白のカツラに迫る!
こんにちは!
今朝テレビを見ていたらニュースで歌舞伎が取り上げられており、赤い髪を振り乱して演技する役者さんに、娘が「鬼や!」と非常に驚いていました。
4歳の目にはそう映ったのでしょうか…(^^;)
そこで、今日は歌舞伎に使用されるカツラについて調べてみました!
歌舞伎にかつらが使用されるようになった過程
歌舞伎は元々、安土桃山時代出雲阿国という女性が今日の河原で踊り、民衆を虜にしたことがはじまりでした。
その後、かぶき踊りが遊女屋で取り入れられ、遊女踊りとしてわずか10年余りで全国に広がりましたが、淫行などが問題となり江戸幕府に禁止されてしまいました。
若衆歌舞伎の出現
江戸幕府に禁止された遊女踊りに替わって広まったのが「若衆歌舞伎」という若い男性による歌舞伎です。
侍は戦中、合戦場に女性を連れていくことが出来なかったため、性のはけ口がお小姓という若い男性でした。アーッ!
そのため、歌舞伎が広まった時代は戦国時代~安土桃山時代が終わった後であったこともあり、まだまだ男色が横行していました。
そのため、再度淫行を理由に江戸幕府は若衆歌舞伎も禁止にしましたが、色気をなくすため前髪を剃りおとした「野郎歌舞伎」ならばOKという形になりました。
色気のない歌舞伎へ
色気が無くなった歌舞伎から観客は薄れたため、歌舞伎はストーリー性の高い演劇へと変化しました。そのため、徐々に歌舞伎でのかつらの需要が高まりました。
その後、歌舞伎は人形浄瑠璃や能、狂言の影響を受けて変化を行い、現代にいたります。
ちなみに現代では、ボーカロイドの千本桜や、ワンピースなどともコラボを行っています。これも新しい変化なのでしょうね。
歌舞伎について調べるうちに男色などのワードが出てきたため非常に驚きました。
思わず家内に歌舞伎の生い立ちを話したところ、最初は話半分に効いていた家内が後半真剣な顔つきになったため、家内はもしかしてふ……?
こ、この謎はそっとしまっておきます。誰にだって内緒の趣味はありますよね…。
赤頭のかつら
さて、私の娘が怖がっていた赤い髪の毛のカツラですが、これは歌舞伎でよく使用される「赤頭」というかつらなのだそうです。赤頭のかつらは、主に蜘蛛の精や鬼女など、人間以外の役に使用されます。
娘が言った「鬼」は、間違いではなかったのですね!(*^-^*)
白頭など他の色も
また、歌舞伎で変わった色のカツラは、赤色だけでなく黒や茶色、白など様々な色があります。特に、白いかつらはよく見るのではないでしょうか?
連獅子は歌舞伎の見せ所
歌舞伎の有名な演技に「連獅子」という、それぞれ紅白のかつらを被った「獅子の精」役の役者さんが髪を豪快に振り乱す演技は、歌舞伎の見せ所なのだそうです。
こちらのサイト様で画像を見ることができますが、写真だけでも圧巻の迫力です…!
また市川海老蔵さんの息子さん勧玄くんことカンカンくんは、カツラではなく、お耳のついたかわいらしい被り物をつけていました。
か、かわいい!カンカンくん、頑張ってますね…えらい!
娘がある程度の歳になったら、家族で歌舞伎をみにいきたいものです。(*^-^*)