お坊さんと仏様の髪型に迫る!

こんにちは。先日叔母の3回忌があり、実家にお坊さんをお呼びしてお経をあげて頂きました。

お坊さんの渋い声と、お線香のにおいに部屋中が包まれ、皆で叔母の事を思い出しながらお経を聞いていると…娘が小さい声で、私の耳元で「つるつる!つるつる!」と囁くのです…!!肝が冷えた1時間余りでした。

 

それから娘は「なんでお坊さんってつるつるなの?」と聞いてくるようになり、娘に回答するため理由を調べるうちに、お坊さんが丸坊主の理由や、仏様がパンチパーマである理由が判明しました!

お坊さんはなぜ丸坊主なのか

お坊さんが丸坊主である理由、それは「髪の毛も煩悩となるから」です!

例えば、髪の毛があると「どんな髪型にしよう」「そろそろ髪を染めようかな」と、考えますが、その考えは、“煩悩”となるため、お坊さんは煩悩を断つべく髪の毛を剃ります。

しかし、お坊さんは宗派の違いから、必ずしも髪を剃らないといけない訳ではありません。

宗派によって髪の毛への考えは違う

仏教には、真言宗浄土真宗など、様々な宗派があります。宗派の違いによって、髪の毛を剃る・剃らないといった考えに違いがあります。

例えば、浄土真宗は「欲を持ち続けるのがありのままの人間の姿なので、髪の毛は常に剃る必要がない」と考える一方、浄土宗のお坊さんは、前述した「煩悩を断つために髪を剃らなければいけない」という考えに基づいて剃髪します。

しかし、近代では規定上は剃髪を行わなくてはいけませんが、事実上髪の毛を生やしていることを認めている宗派もあります。

仏様の螺髪とは

お坊さんは坊主というイメージが強いですが、対して仏様はパンチパーマの様な髪の毛が生えています。実は、仏様に生えている髪の毛はパンチパーマではなく「螺髪」(らほつ)という髪型なのです。(羅髪と表現される場合もあります。)

螺髪は超人である証

螺髪は、「悟りをひらいた仏様」の特徴のひとつで、古代の階級が高いインド人の髪型に由来しているといわれています。

仏様の髪の毛は地域差があり、螺髪ではなくギリシア人のように波形として表現された仏様もいます。

しかし、日本で「如来」とされる仏像は、「大日如来」とよばれる仏様以外は螺髪になっています。

仏様の髪はほとんどが右巻き

仏様の髪の毛は、螺髪に限らずほとんどが右巻きです。(しかし、まれに左巻きとなった螺髪もあります。)

また、仏様の額の真ん中にある点はほくろではなく、「白毫」(びゃくごう)と呼ばれる髪の毛です。

白毫とは、1本の長く白い髪の毛が、螺髪のように右巻きになっており、災いなどを除くことをあらわしています。

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お釈迦様の髪の毛の言い伝え

伝承によると、仏様は3センチから4センチ程度に髪を伸ばし、髪の毛の一本一本を右に巻いていたようです。

また、お釈迦さまの髪の毛は幼少期に一丈二尺五寸 (=現代では約3m75cm)、出家した時は一丈三尺五寸(=約4m5cm)、成道(悟りをひらいたあと)は、髪の毛が紺瑠璃色で千色の光を放ったっていたそうです!

仏教と髪の毛は深いかかわりがある

お坊さんや仏様の髪型について調べたところ、仏教と髪の毛は深いかかわりがあることが分かりました。

私が数百年前に生きてたら、育毛ケアをおこなうどころか髪をつるつるに剃っていたのでしょうか…。現代に生きる私は、約4mある仏様の髪の毛が、とてもうらやましいです!