飲酒は育毛にとって悪いのか?

こんにちは!

皆さんはお酒をどれほど嗜まれていますか?

 

「お酒を飲むと髪が抜ける」と「お酒を飲むと髪が育つ」という両極端な言葉を、それぞれ聞いたことがあります。飲酒は育毛にとって良いのかどうか、調べてみました!

お酒の飲み過ぎは育毛に悪影響を与える

結論を言ってしまうと、『飲酒=薄毛になる』になるわけではないようです。ただし『飲み過ぎは、髪に悪影響』を与える可能性が高いのです。

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肝臓はアルコールを分解する

お酒の主成分はアルコールです。アルコールを摂取すると、肝臓がアルコールを分解します。過剰にアルコールが摂取されると、肝臓がアルコールを分解する過程で問題が起こるようです。

お酒を飲みすぎると、頭皮でビタミン不足が起きる

育毛に必要な成分として、ビタミンB2とビタミンB6、ビタミンB12があります。

 

しかし、飲酒によって体内に入ったアルコールを分解するため、肝臓はビタミンB群を消費します。結果、ビタミンB群は髪の毛の生成にまわされず、アルコールを分解する為に消費されてしまいます。

アルコールで吸収が阻害されるその他のビタミン群

アルコールで吸収が阻害される栄養素の中で、髪に関わるものをまとめました。

 

・ビタミンA :頭皮の潤いを保つのに役立つ

ビタミンB2 :頭皮の皮脂の分泌が、過剰にならないよう防ぐ

・ビタミンB6 :髪の材料

ビタミンB12:細胞の分裂を促して、孟母細胞の働きが活発になる

・ビタミンC :ビタミンEの吸収を向上させる

・ビタミンE :血管を拡げることで血流が良くなる

 

アルコール分解の影響で、多種のビタミン類が頭皮から不足することがわかります。つまり、髪の生成が阻害される上に、皮脂が分泌する量が増え、新陳代謝が悪くなり、頭皮環境が悪化していく可能性が高くなってしまうと言えます。

アミノ酸も不足する

アミノ酸は、髪の主な成分「たんぱく質」の生成に必要な物質です。髪の生成には主に、システインメチオニンというアミノ酸が使用されます。しかしアミノ酸も、肝臓がアルコールをスムーズに効率よく分解するために必要な成分です。

 

分解するアルコールの量が多いほど、肝臓は多くのアミノ酸を消費します。結果、アミノ酸は育毛に使用される前に消費されてしまいます。

お酒を飲み過ぎると有害物質が生成されてしまう

肝臓がアルコールを分解する際、「アセトアルデヒド」という毒性を持った成分が生成されてしまいます。アセトアルデヒドは適応量であれば、自然と肝臓で分解されて無害な酢酸に変化します。

 

しかし、お酒を飲みすぎると肝臓のアルコール分解が追いつかなくなり、アセトアルデヒドは血液に乗って体内に広がることになります。これが吐き気や気分の悪さ、二日酔いの原因となってしまいます。

有害物質アセトアルデヒドは、DHTを増加させる作用がある

有害物質アセトアルデヒドは、DHT(ジヒドロテストステロン)を増やしてしまいます。DHT(ジヒドロテストステロン)は男性ホルモンの一種で、男性特有の抜け毛の原因となります。

 

お酒の飲み過ぎは、有害物質アセトアルデヒドが生成されることにより、二日酔いやDHT(ジヒドロテストステロン)の増加の原因になるなど、健康面や育毛に良くない点が多いですね。

適量の飲酒なら、育毛に良い点もある

お酒は飲み過ぎず適量を楽しむならば、ストレスを発散できるという良い点があります。 ストレスは血行を滞らせる働きがあります。血行が滞ると、血液に乗って頭皮に届いて欲しい酸素や栄養素も、滞ってしまいます。

 

ストレス発散が素早く育毛に繋がるわけではありませんが、ストレス発散によって精神状態が改善されると長期的に育毛へプラスに働きます。

飲酒が育毛にとって良いか悪いかは、飲み方次第!

アルコールを分解できる能力には、性別の差や個人差、飲酒をしている環境によっても違いが生じてきます。厚生労働省は、女性や高齢者(65歳以上)、体質的にアルコールの分解能力が低い人に、一般目安よりもお酒を控えるよう注意を促しています。

 

お酒を飲み過ぎて育毛に阻害が無いよう、適度な飲酒を心掛けましょう。