薄毛や抜け毛の原因は睡眠時無呼吸症候群かも

皆さん、最近よく眠れていますか?「いびきがうるさいと言われた」「朝起きると口の中がカラカラになっている」「たっぷり寝たはずなのに朝起きると体が疲れている」 心当たりがある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性がります。

 

じつはこの睡眠時無呼吸症候群、薄毛に繋がる厄介な病気なのです。

睡眠時無呼吸症候群とは?

7時間の睡眠中30回以上、または睡眠中1時間あたり5回以上、10秒以上、気道の空気のながれが止まると、睡眠時無呼吸症候群と判断されます。

睡眠中の事なので中々自分では気が付けませんが、朝起きたとき口の中がからからに乾燥していたり、体の倦怠感、頭痛などが頻繁に起こる場合は睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。

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なぜ薄毛と繋がるのか

一見薄毛と睡眠時無呼吸症候群は何の関係もなさそうな症状ですが、どのようにかかわりがあるのでしょうか。

答えは、「脳の血液量」です。 呼吸が停止すると、体内の酸素が減っていきます。その結果、酸素不足を補うため、体が心拍数を上げて脳外の大きな負荷となったり、脳の血液量が下がり、頭皮に血液が行きわたらなくなってしまいます。

発毛や育毛に必要な栄養は血液にのせられ毛根へと到着するので、睡眠時無呼吸症候群により、毛根に十分な栄養が行きわたらなくなってしまいます。 睡眠時無呼吸症候群の患者は、睡眠中の脳の血液量が通常の半分ほどになってしまうため、たくさんの栄養が髪に行き届かなくなってしまいます。

また、睡眠中に分泌される成長ホルモンによって髪がはえたりのびたりします。ですが、毛根に血液や栄養が行き届いていないと、髪はすぐに抜けたり痩せてしまい、薄毛や抜け毛の原因になってしまいます。

こんないびきに要注意

眠りが浅い時、疲れているとき、お酒を飲んだ後などのいびきは誰でも起こります。それが睡眠中だんだん通常の寝息に戻っていくのなら問題ないのですが、うるさい音のいびき、断続的ないびき、常に大きないびきを繰り返している人は睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いです。

慢性的ないびきの人は口呼吸が多い

前述した睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いいびきの人は、ほとんどが口呼吸をしていると医師に診断されます。口呼吸をすると気道が圧迫され、空気が通る隙間が無くなってしまい、無呼吸となってしまいます。

睡眠時無呼吸症候群に心当たりがある、または周りの人に似た症状が出ている人がいたら、ぜひ病院に行くことを推奨します。薄毛はもちろんとても怖いのですが、心臓病、高血圧、心不全不整脈、糖尿病…など、様々な大病につながる可能性があります

また、熟睡できない状況が続いているため、臨床精神医学のデータから、運転中の眠気や居眠り運転などの経験割合が、睡眠時無呼吸症候群の患者は通常の4~5倍だったとのデータがあります。

薄毛や抜け毛の対策にいそしむ皆さん、もしかしたら睡眠時無呼吸症候群があなたの薄毛・抜け毛の原因かもしれません。「自分に限って大丈夫」と思わず、少しでも心当たりがある場合はすぐに医療機関に相談しましょう。