ヘアカラーいらず?半永久的に髪を染めるイオンビームとは

こんにちは!

台風が過ぎ去り、ようやく8月らしいカラっとした天気になりました。

もうすぐお盆ですが、家内は「お盆に色々なところに顔を出すから!」と、お盆前からカットやヘアカラーを行うため美容室へ向かい、すでに忙しそうです。

 

それにしても、家内曰く美容室のヘアカラーは、

プロに染めてもらう+いいヘアカラー材を使用する+コンディショナー+髪の長さによる追加料金(女性の場合、長さで料金が変わる倍があるそうです)

などを合計した結果、ヘアカラーだけでも大きな出費になるそうです。

 

そこで、将来的にヘアカラーを行わなくても良くなるかもしれない「イオンビームによる半永久的な髪色を変える技術」についてご紹介します。

イオンビームで髪の毛の色を変える新技術

2014年、アメリカのニューメキシコ大学は、「イオンビームにより、髪の毛をほぼどんな色にでも変えることができる新技術」を開発したと発表しました。

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現在、染髪はヘアカラーやヘアチョーク、ヘアマニキュアの使用がメインとなっています。

しかし、ニューメキシコ大学が開発した新技術では、イオンビームを使用することで、髪の毛のキューティクル表面に、小さい凸凹を刻むことで、どんな髪色でも表現できるのだそうです。

色が見える仕組み

イオンビームで髪の毛の色を変える技術は、「目が色を認識する仕組み」が利用されています。

目は、光の反射で色を認識することが出来ます。そして、光は、様々な色の波長をもっています。

例えばリンゴは「赤以外」の色の波長を吸収することで、赤の波長の光のみを反射し、私たちの目には「リンゴは赤色」に映ります。

イオンビームで髪の毛の色を変える新技術は、前述した、髪の毛のキューティクル表面に小さい凸凹を刻むことで、光の反射の加減を変化させ、髪を様々な色に変化させることが出来るのです。

実験を実証した結果

この研究を実証した結果、最も髪色の変化に効果があったのは、欧州の人の茶髪でした。また、アジア人の黒髪や、金髪にも一定の髪色を変化させる効果がみられたそうです。

しかし、「どのような方法で髪の毛全体に微細な凸凹を刻むのか」という技術が確立していないため、イオンビームで髪の毛の色を変える新技術のプロジェクトは終了してしまったそうです。

新たなスポンサーを募集している

イオンビームで髪の毛の色を変える新技術のプロジェクトは、2011年までヘアカラー材で有名なP&J社が資金を提供していました。しかし、現在はスポンサーがいないため、ニューメキシコ大学の教授らは新たなスポンサーを探しているそうです。

手軽に髪色が変えられる未来に期待

ご紹介した新技術は、まだ実用化にこそ至っていませんが、今後簡単に髪色を変えられる未来が期待できそうです。ただ、心配な点は「髪の表面に凸凹をつくることで、髪が傷まないか」という点ですね。

また、日本人は黒髪の方が多いため、髪と肌のコントラストが強く、薄毛が目立ちやすい傾向にあるため、薄毛に悩んでヘアカラーを行い、ヘアカラーで頭皮や髪が強いダメージを受け、薄毛が進行したというケースも、インターネットで見かけることは少なくありません。

今後、イオンビームによる髪色を変える新技術の研究が進展し、「手軽に」そして「髪を傷めず」もっとヘアカラーが身近になるといいですね。