【宇宙の神秘】地球は毛で覆われている!?

夏の夜といえば、天体観測ですね!

子供の頃、星座盤を片手に夏の夜の星空見上げ、「あれはデネブ、アルタイル、ベガ…」と夏の大三角形を探した方も多いのではないでしょうか。

 

星といえば宇宙ですが、宇宙について研究を続けているNASAが「地球は毛に覆われている」という説を発表したことをご存知ですか?

地球はダークマターの毛に覆われている

2015年にNASAは「地球はダークマターの毛に覆われている」という説を発表しました。ダークマターとは、宇宙のすべての物質、エネルギーの約27%を占める、目には見えない物質です。

ダークマターは細かい粒子をつくり、一定の速さで銀河を周回していると、1990年代ごろに行われた計算、そして過去10年間に行われたシミュレーションから考えられます。

そこで、「ダークマターが地球などの惑星に接近すると一体どうなるのだろう」という疑問から、NASAの職員Gary Prézeauさんはコンピュータでシミュレーションを行いました。

シミュレーションの結果、ダークマターが惑星を通り抜けると、地球の重力によってダークマターの粒子が集まり、まるで地球から髪の毛が生えているような状態になるのだそうです。

ダークマターの研究に進展が期待されている

ダークマターの粒子が最も集中する「毛根」部分は、地球の地表から約100万km以上高度にあると計算されています。

しかし、ダークマターは、人間の目には見えない物質であるため、ダークマターを構成する物質はいまだ直接検出されていません。

そのため、もし「地球はダークマターの毛で覆われている」という説が正しく、かつ高精度な重力検出装置を積む探査機が存在するならば、重力の検出によってダークマターの存在を確かめることができます。

髪の毛を模した地図の作成を行うこともできる

もし「地球はダークマターの毛で覆われている」という説が正しい場合、理論上は髪の毛に、核やマントル、地殻などの構造の変化を髪の毛に反映することができるようになります。

また、惑星の内部層や、凍ってしまった衛星の地下海の深さについて地図が作れるようになるともいわれています。

髪の毛で宇宙の秘密や地球の秘密が解明される…なんだかすごく素敵ですね。自分の頭に生えている、ヒョロヒョロの薄毛ですら、急に誇らしくなりました!

ダークマターの”毛根”の研究はまだまだ続く

Gary Prézeauさんが唱えた「地球はダークマターの毛で覆われている」という説が本当であれば、ダークマターの解明をはじめ、宇宙に対する様々な謎が解明されます。

しかし、もし地球はダークマターの毛で覆われているという説が正しければ、家内から「地球すら毛で覆われているのに…」と言われてしまいそうで恐ろしいです。(笑)

 

ascii.jp

今回参考にさせていただいたEarth Might Have Hairy Dark MatterというNASAの公式サイトは、Google翻訳でもおかしな文章にならず、すらすらと読めました!

今回は伝わりやすいように要約して記事を書いたため、地球に生える毛について詳しく知りたい方は、NASAの公式ページもぜひご参考ください!